About

■DDJC (Dance Documents Japan Committee)について
は米国のダンサー/振付家のスティーヴ・パクストンとリサ・ネルソンが日本で展開する芸術交流活動をマネージメントすることを目的とし、2008年7月に日本国内の芸術家、研究者、評論家、公共文化施設の学芸員等で設立された団体です。国内5カ所の文化施設で、パクストン氏が創始したコンタクト・インプロヴィゼーション(C.I.)の理解、1986年に始まる独自のメソッド“Material for the Spine(背骨のためのマテリアル)”を中心に、その思想や活動の実際を日本の様々な分野の人々が本人との直接交流を通して学び、対話し、新たなる身体芸術のあり方をともに探求する相互交流の場づくりを目指している。

■メンバー
代表・委員長
* 中谷芙二子|美術家、(株)プロセスアート代表取締役

副委員長
* 浜田剛爾|美術家、国際芸術センター青森館長
* 福本まあや|舞踊研究者、富山大学芸術文化学部助教

監査役
* 玉井祥子|アートコーディネーター、元オーストラリア大使館文化担当官

実行委員
* 藤幡正樹|美術家/東京芸術大学大学院映像研究科長
* 岡田勉|スパイラル/(株)ワコールアートセンター チーフキュレーター
* 阿部一直|山口情報芸術センター チーフキュレーター
* 森裕子|ダンサー/振付家、京都の暑い夏事務局代表
* 岡﨑乾二郎|美術家、近畿大学国際人文科学研究所教授
* 片岡康子|早稲田大学大学院文学研究科客員教授

アドバイザー
* 浅田彰|京都造形芸術大学大学院長
* 石井達朗|舞踊評論家
* 國吉和子|舞踊研究者
* 外山紀久子|舞踊研究者、埼玉大学教授
* 坂本公成|ダンサー/振付家、コンタクト・インプロヴィゼーション指導者
* 山田せつ子|ダンサー/振付家、京都造形芸術大学教授
* 立木燁子|舞踊評論家、ジャーナリスト

ダンサー/振付家
1939年アメリカ、アリゾナ州フェニックス生まれ。現在はヴァーモント州に住み、有機農業を営みながら、アメリカとヨーロッパを中心に、ダンスと振付の創作活動、講義、公演を行っている。マーサ・グレアムとホセ・リモンから現代舞踊を学んだ後、バレエ、合気道、ヨガ、太極拳、ヴィパッサナー瞑想などを修得。1961-65マ−ス・カニングハム舞踊団のダンサーとして世界各地で公演。60年代ジャドソン・ダンス・シアター、70年代グランド・ユニオン、 80年代タッチダウン・ダンス(視覚障害者のためのダンス=英国)の創始メンバー。1972年ニューヨークでコンタクト・インプロヴィゼーション(C.I.)を発表。現在C.I.は世界各国で実践され、その国際的なネットワークとして定期刊行物Contact Quarterly (パクストンは共同編集者/執筆者)が発行されている。

全米芸術基金(NEA)、ロックフェラー基金、グッゲンハイム・フェローシップなど助成多数。1987年と1999 年にニューヨークのベッシー賞(ダンス&パフォーマンス部門)受賞。近年では、ミハエル・バリシニコフ、トリシャ・ブラウン、リサ・ネルソン等とコラボレーションを発表。1986年以降、C.I.をベースにした“Material for the Spine”を新たなメソッドとして展開し、2008年には、ベルギーContredanseよりMaterial for theSpine, a movement study, Steve Paxton(DVD-ROM)を出版。C.I.を手がけてから現在に至る約40年間、文化としてのダンスの創作と、即興の“実相”の探究を続けている。

振付家/即興舞踊家/ヴィデオ作家
1970年代初期から、上演における感覚の役割や動きの観察を探求し続けている。ヴィデオとダンスの活動を通して、自然発生的な作舞/上演法である “Tuning Scores”を展開。これはネルソンがサイトスペシフィックな観測所(Observatories)と考えている、複数のアーティストが行なうアンサンブル・パフォーマンスのためのコミュニケーション形式である。この独自の方法を中心に欧米、中国、豪州、イスラエル等で、上演活動、指導、ダンスの創作活動を行い、パクストン、ダニエル・レプコフ、スコット・スミス等、多数の先駆的アーティストたちとともに長年に渡るコラボレーションを続けている。
1987年にニューヨークのベッシー賞(ダンス&パフォーマンス部門)を、2002年にアルパート芸術賞を受賞。30年間にわたり、ダンスと即興に関する国際的な定期刊行物Contact Quarterlyの共同編集者として活動。即興ダンスのヴィデオ制作、アーカイヴ及び配給を行うヴィデオダ社(Videoda)のディレクターも務める。現在、アメリカ、ヴァーモント州在住。

“Material for the Spine(背骨のためのマテリアル)”は1986年に始められた、シンプルなダンスのためのシステムです。それは頭や背骨、骨盤など骨の感覚に基づいたシステムであり、骨の感覚から形成される自己イメージに沿って展開されてゆきます。つまり、身体の中心を探求するためのシステムなのです。
その素材(マテリアル)は、パクストンが考案したコンタクト・インプロヴィゼーション(C.I.)という即興形式の実践や学習法から抽出されたものです。そのためクラスでは、C.I.も経験することになります。ただ、C.I.には他者とのコミュニケーションや遊びなどの要素が多く含まれますが、 “Material for the Spine”では、呼吸や動きの精確さに重点が置かれています。そのため、より具体的な技術を追求するものであり、同時に瞑想的なソロの実践であるといえます。
他のダンステクニックとの関係性にも気がつくことでしょう。中でも、通常のテクニックではあまり指摘されることのない骨盤の動きについて、このシステムでは多くのことを学びます。動きは背骨に始まり、股関節、大腿、肩甲骨、そして腕へと広げられてゆきます。身体の中心を探求する活動は、全身を取りこまずにはいません。

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